海外赴任、長期転勤などで長い間人が住まなくなった家・マンションはどんどん劣化していきます。具体的にはどんなことが起こるのか… 室内の空気が滞ることで家具や床にカビの発生、排水トラップの水が枯渇することによる害虫の侵入、庭・家周りの雑草の発生、ほか季節によって起きてしまうトラブルなど、留守宅を管理するにあたって実際に起こった事例をご紹介いたします。
- 春
- 日が長くなり、温かくなり始める季節です。春一番などの強風の影響で窓が汚れたり、家周辺は外においてあるものが倒れたり飛んでしまうこともあるため、室内や倉庫などに保管してください。
- 風が強い季節ですので、窓の隙間から土埃が入り、窓周辺や室内、シャッターの内側に汚れが積もります。
- 強風と土埃が原因で吸気口のフィルターがすぐに汚れてしまいます。
- 植木や観葉植物に虫がついたり、病気になってしまうことがあります。
- 夏
- 6月~8月の夏の間は
湿気が多く、カビが発生しやすくなる季節になります。
カビが発生しやすそうなキッチン、トイレ、お風呂場には除湿剤を設置します。
- 床や、頻繁に人が触れているテーブルやイス、ソファは皮脂汚れなどが原因でカビが発生しやすいです。
- クモやゴキブリといった虫や害虫が侵入してしまうことがあります。
- 軒下、ひさし、外壁など家の周りにハチが巣を作ってしまうこともあります。
- 秋
- 秋も雨が多い季節なので、湿気の影響でカビが発生しやすくなります。また台風の多い季節なので、家の周辺や庭に風で飛ばされたり倒れそうなものは置かず、室内や倉庫にしまってください。
- 秋も雨が多く湿気のある季節なので、靴やドアなどもカビが発生する場合があります。
- 洗濯機は長く使用していないとワカメのようなカビが発生する場合があります。定期的に運転し予防します。
- 台風が発生しやすい季節ですので強風による飛来物が敷地内に落ちたり、転倒による破損が起こる場合があります。
- 冬
- 冬は降雪と、凍結による水道管の破裂などのトラブルが起こることがあります。近隣の人に除雪した雪を庭や家前に集められてしまったり、屋根に雪止めが付いていないと、積もった雪が隣家に落ちてしまう場合もあります。
- 凍結による膨張で、排水管が破裂することがあります。
- 玄関前が雪で覆われていると、空き家と思われてしまいます。除雪し、生活感を出します。
- 積雪による重みで庭木の枝が折れてしまったり、植木がつぶれてしまうことがあります。